カトリーヌの音楽雑多ブログ(カトブロ)

音楽ネタ中心に語ります

Tierra/L'Arc~en~Ciel

メジャーでは初のアルバム。
「大地」を意味するタイトル。
ジャケットデザインが絵画のようだ。
情景が思い浮かぶ幻想的な歌詞が
一番際立っている時期。


作詞は全てhyde
作曲は各自表記


①In the Airhyde

大空を駆け巡るような、壮大な響きが
印象的なイントロ。
白い鳥が力強く飛ぶようなサビのイメージ。
まるで白き吟遊詩人のごとく。


②All Dead/hyde

物騒なタイトル。
この時期に多様されていたバンドサウンド
ピアノの組み合わせ。
恐らく他の男性に恋人を奪われたと
思われる主人公の「他の男性」への殺意。
ラストの叫びが主人公の悲痛を想像させる。


③Blame/tetsu

やや駆け足な歌い出し。
静かな低音で地の底から這い上がるような
Aメロだがサビで一気に盛り上がる。
しかしノリが良いという意味ではなく、
息を止めていて限界を迎えて大きく呼吸を
したような感覚。
いったい主人公は何の罪を犯したのか?
一つ前の曲に答えがあるのか…?


④Wind of Gold/ken

金色の夕日が眩しい夕暮れをイメージさせる
イントロ。静かで誰もいない風景。
ささやくように美しく歌うhyde
白系の雰囲気はこの時期独特のもの。
「早く明日になれ」はやる気持ちを
心の奥底からそっと歌い上げている。


Blurry Eyes/tetsu

このアルバムで一番ポップな曲。
(手垢のついた第一声でスミマセン)
ベストアルバムにも収録されているし
シングルなので知名度が頭一つ抜けている。
キャッチーさは振り切れてはおらず
やや小粒感を覚える。
恐らくその理由はこの時期の歌声が
そうさせるのであろう。
ラストでグルグル回るような終わり方が
印象的だ。
(感想になっていない…?)


⑥Inner Core/sakura

めったにないsakura曲。
全体的に古き良き90年代V系っぽい。
セリフやギターソロも同じく。
好きな人は懐かしさを覚えるが、
そうでない人は何だか小っ恥ずかしいと思う。
ラストは謎の笑い声が入る。


⑦眠りによせて/ken

緑がいっぱいの森の奥をイメージする開始。
この曲でビデオメジャーデビュー。
当初は幻想的なコンセプトでいきたかった
んだろうなあ。
歌詞の主人公も一人称が「私」で
性別がわかりにくかったし。
抽象的な世界というか。
情景は思い浮かぶけど絵画のようだった。
つまりラルオタ(ドエルでは無い)には
たまらない出来映え。


⑧風の行方/ken

このアルバムで一番の個人的大名曲。
歌詞が抽象的なものが多い中リアリティが
あるので切なくなった人も多いのでは?
しかしよく読むと、主人公は別れを告げられた
のではなく告げた側。
手にした本から落ちたのは「あの日から
止まったままの笑顔の写真」と思われる。
「行かないで そばにいてほしい」
「もう困らせないから この部屋において
行かないで 一人にしないで」
これは相手の言葉。
別れを後悔していると読み取れる。


⑨瞳に映るもの/ken

終始ピアノ(エレクトーン?)一本の曲。
静かな低音でシンプルに歌われている。
ライブで演奏は当時したのだろうか?
(リズム隊暇だよね)


⑩White Feathers/ken

青い空白い鳥壮大な大地Tierraの最後を
締め括るに相応しい曲。
繊細で幻想的で絵画のような世界観が
こめられている。
ライブでは白い羽が降ってくる演出。